明治の天皇制(2) この編成替えは、実に巧妙におこなわれた。倒幕運動の内部においても、各藩の中に微妙な対立が発生し、その対立が激化するにつれて、皇室株がセリ上ったのである。この形は倒幕が完成してからも、新政府の中にもちこ続きを読む “大宅壮一『無思想の思想』”
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大宅壮一『無思想の思想』
明治の天皇制(1) 一般に明治後の天皇制は、徳川末期の尊皇思想によってつちかわれ、明治政府によって完成したと信じられている。それにちがいない。しかしこのような強烈な絶対主義が、突然発生したと思うのはまちがいである。その前続きを読む “大宅壮一『無思想の思想』”
大宅壮一『無思想の思想』
権勢と反逆を生む山口県(3) 山口県の特色は、ジャーナリストと相撲とりがあまり出ないこと、古い民謡、俚謡といったようなものがほとんどないことである。その時の、あるいは近い将来の権力にむかって直線コースを進もうとするものに続きを読む “大宅壮一『無思想の思想』”
大宅壮一『無思想の思想』
権勢と反逆を生む山口県(2) 毛利藩では、高杉の率いる奇兵隊という百姓、町人を加えたゲリラ部隊が、萩城を攻略して、藩主をおさえ、政治犯の釈放までやってのけたところは、小型のパリ・コミューン、”萩コミューン&#続きを読む “大宅壮一『無思想の思想』”
大宅壮一『無思想の思想』
権勢と反逆を生む山口県(1) 毛利藩は、下関と大阪で米の売買などをおこなって、莫大な利益をあげた。これを”別途金”として貯え、非常時にそなえていたが、幕末、天下の風雲急を告げるとともに、江戸や京都続きを読む “大宅壮一『無思想の思想』”
大宅壮一『無思想の思想』
岸信介と佐藤栄作 長閥の出世頭である伊藤博文の父は、小百姓で馬車引きなどをしていたものだが、その倅が、従一位大勲位公爵になってからというもの、明治憲法の創案者である金子堅太郎の編纂した『伊藤博文伝』によると、伊藤家の先祖続きを読む “大宅壮一『無思想の思想』”
大宅壮一『無思想の思想』
山口県人の立身出世率 (以下は昭和33年(1958年)の雑誌記事の一部です) 山口県人は、人物という点からいうと、いろいろな記録をほとんど独占している形である。 まず日本では、”出世双六” の &続きを読む “大宅壮一『無思想の思想』”
『マリス博士の奇想天外な人生』
エイズの真相(3) CDCはエイズの定義を拡大し、新しい症例を加えつづけている。CDCは意図的に統計を操作して、まるでこの病気が広がりつづけているかのように見せかけているといってもよい。たとえば1993年、CDCはエイズ続きを読む “『マリス博士の奇想天外な人生』”
『マリス博士の奇想天外な人生』
エイズの真相(2) アメリカの田舎に育った若者を想定してみよう。彼の人生の目標は、高校を卒業したら空軍に入り、ジェット機のパイロットになることである。彼は高校の間中、決して麻薬に手を出すこともなかった。彼には同い年のかわ続きを読む “『マリス博士の奇想天外な人生』”
『マリス博士の奇想天外な人生』
エイズの真相(1) レトロウイルスがヒトのゲノム中に潜んでいるのはそれなりの理由があるはずだ。われわれのゲノムのかなりの部分がレトロウイルスの配列から構成されている。ゲノム中には無用の配列があると主張する人々もいるが、そ続きを読む “『マリス博士の奇想天外な人生』”