『マリス博士の奇想天外な人生』

エイズの真相(3)

CDCはエイズの定義を拡大し、新しい症例を加えつづけている。CDCは意図的に統計を操作して、まるでこの病気が広がりつづけているかのように見せかけているといってもよい。たとえば1993年、CDCはエイズの定義をとても大きく広げた。このことは各州の郡保健当局に好意的に受け入れられた。というのも、当局が新たにエイズ患者を一人報告するにつき、連邦政府から各年度ごとに2500ドルをもらえるのである。これがライアン・ホワイト法である。

1634年、ガリレオは人生の最後の八年間、自宅軟禁の刑に処せられた。宇宙の中心は地球ではなく、地球は太陽のまわりを回っているにすぎないと書いたからであった。科学的見解は宗教的教義の問題でない、と主張したガリレオは異端だと責められた。今後、年月が流れ、われわれの時代を振り返った人々は、エイズとHIVとの因果関係がたやすく受け入れられていたことを愚かに思うだろう。それはわれわれがガリレオを破門した当時の宗教指導者を愚かに思うのと同じである。

世界中で実践されている科学のうち、大部分は本当の科学とは言えない。われわれが現在科学と呼んでいるものはおそらく、1634年に科学と呼ばれていたものと、非常によく似ている。ガリレオは、自分の信念を撤回するか、さもなくば破門すると宣告された。エイズ研究を支配する層の考え方を拒む人々も、また基本的に同じことを言われるのだ。「もしわれわれの言うことを受け入れないのなら、おまえは追放だ」と。

(キャリー・マリス著・福岡伸一訳『マリス博士の奇想天外な人生』早川書房、2000年)

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